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2010年9月26日 (日)

イチロー選手の記録の見方

久しぶりに野球の話題です。

さて、10年連続200安打以上を達成したイチロー。

100年を超える歴史を持つMLBでも初の快挙である。

とはいえ、米国でのイチローの(打者としての)評価は、日本で考えられているほど高くない。さて、その理由は?・・・というのが、今回の話の趣旨。

内野安打が多すぎるというのも理由の一つだが、最大の理由が出塁率の低さ。

イチローのメジャーでの通算出塁率は.376で、これは平均的レベルに近い。

通算打率が.331にもなるのに、四球が少ないため出塁率が伸びないのである。

米国ではこの出塁率を重んじるため、イチローの評価の低さにつながっている。

さらに最近、日本のスポーツ新聞でも掲載されているOPS(出塁率+長打率)という数値においては、イチローは.807にしかすぎない。

例として、松井秀喜との比較をすれば、松井のメジャーでの通算打率は.289で、イチローとは4分以上の差がある訳だが、これが出塁率になると、.369となり、ほとんど差がなくなってくる。

さらにOPSで言えば、.848となり、イチローを上回る。つまり、OPS重視で打者を評価するなら、イチローより松井の方が上ということになる。

このOPSという数値は、パワーヒッター有利の計算式で、イチローのようなタイプの打者には不利な数値だ。個人的にはあまり信用していないのだが、OPSを重視する評論家やファンの間では、イチローの評価は当然低くなるだろう。

ちなみに先日、日本で200安打を達成した阪神のマートンは、「安打数よりOPSを気にしている」みたいなことを言っていたように思う。

さらに、これはイチローだけの責任ではないが、所属チーム(マリナーズ)が勝てないというのも、今ひとつ評価されない原因になっている。

要するにマリナーズが弱すぎるだけなのだが、結果としてイチローのヒットがチームの勝利に結びついてこないことが、「個人記録を優先している」という悪評を払拭できない原因となっている。

かつてアレックス・ロドリゲスも同じようなことを言われていたが、ヤンキースで何度か優勝することにより、回避できた。

マリナーズは今後も当分弱そうなので、イチローも(チャンスがあれば)ヤンキースやレッドソックスのような常勝チームに移籍してみてはどうだろう? 

そこで結果を残し、チームも優勝できれば、評価はかなり変わってくると思うのだが・・・。

最後に、誤解のないように付け加えておくと、上記の話は、あくまでもイチローの「打者としての評価」の話であり、守備・走塁も含めたベースボール・プレイヤーとしての評価は米国でも十分に高い評価を受けている。

将来の大リーグ殿堂入りは、もう間違いないと思う。

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