my best selection CD The Beach Boys
ビーチ・ボーイズというと、日本のTUBEと一緒で夏のイメージが強い。
確かに彼らの代表的なヒット曲のほとんどは、明るく楽しい夏の日の出来事や想い出を歌ったものであるし、楽しいメロディ、リズム、ハーモニーは”夏”そのもである。
しかし、浮き沈みの激しかった彼らの長いキャリアの中には夏のイメージから離れ、ビートルズと張り合って前衛的な作品を作っていた時代もある。
①ペット・サウンズ Pet Sounds('66)
②ビーチボーイズ・トゥデイ The Beach Boys Today!('65)
③サンフラワー Sunflower('70)
④フレンズ Friends('68)
⑤スマイリー・スマイル Smiley Smile('67)
私の選んだ5枚の作品で、夏の”サーフィン/ホットロッド時代”の作品は、②だけ。その②にしても、すでに①に繋がるような哀愁を帯びた楽曲が出てきている。いわば秋の気配を感じる作品だ。
完全に夏と決別し、紅葉の秋を迎えたような①は、今でこそ名盤の誉れ高いが、発売当時はアメリカで不評だったと聞く。面白いのは、逆にイギリスではこの作品でブレイクし、ビートルズに迫る人気を得たという。両国の好みの違いが明白であるが、私自身の好みは言うまでもなく、イギリス人に近い。
そして、次の問題作⑤で冬に入る。⑤は幻となった『スマイル』セッションから産み落とされた小作品。タイトル通り”スマイルの廉価盤”といった感じだが、『スマイル』の持っていた摩訶不思議な印象は、この作品でも感じられる。アルバムを通して聞くことはほとんどないが、「グッド・バイブレーションズ」、「英雄と悪漢」の2曲だけでも十分価値はある。
セールス的には”絶不調”、”惨敗”だった③、④も『スマイル』の影響が感じられる作品だ。






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