さらば、イラブ
ニュースでも報じられているので、皆さんご存知かと思いますが、伊良部元投手が亡くなられました。報道によれば、自殺の可能性が高いそうです。
私が伊良部氏を初めて見たのは、高校(尽誠学園)時代ですが、当時からなんともふてぶてしいというか、いかにも”ワル”といった感じでした。
実際、プロに入ってからも素行の悪さというのは、随所に見られましたが、特にヤンキース時代は、フラストレーションが溜まっていたのか、”ほとんど子供”のような行動や言動が多く見られ、自分の感情をコントロールできない人間という印象を受けました。
しかし、投げるボールは凄かった。恐らく、私が見た日本人ピッチャーの中で、最も速かったと思います。さらにスライダーあり、フォークあり、スローカーブありで、球種も豊富。コントロールも速球投手としては、悪くありませんでした。
その能力だけを見れば、松坂以上。あのロジャー・クレメンス(通算354勝)と比較しても決してひけをとってなかったと思います。
それでも、成績が今ひとつ伸びなかったのは、やはり精神面に問題があるのだろうなと思っていました。ふてぶてしい態度の裏には、精神面の弱さが隠されていたのです。よく言えば、繊細であるともいえるでしょう。
私の人生経験からいっても、そういう人が多い。威張ってる人ほど、心の弱さを持っている・・・。その心の弱さが、最後に最悪の行動となって出てしまった感があります。
なんだか、悪口ばかり書いたようですが、実は、その駄々っ子のような行動も含めて好きな選手でした。ご冥福をお祈りいたします。
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